みんなの小さなエコを大きなコエに―。
参加型SDGsイベント「ロハスフェスタ万博」の開催
ロハスフェスタ実行委員会
アップサイクルのハンドメイドを中心とした作品の魅力を通じて環境保全、SDGsの意義をみんなに発信・共有するイベント「ロハスフェスタ万博」を紹介します。
ロハスフェスタ実行委員会
アップサイクルのハンドメイドを中心とした作品の魅力を通じて環境保全、SDGsの意義をみんなに発信・共有するイベント「ロハスフェスタ万博」を紹介します。
ロハスフェスタは“サステナブルな社会を実現するライフスタイル”をテーマに2006年、大阪府吹田市の万博記念公園で始まりました。「LOHAS」とは、環境と健康に配慮した生活スタイルのこと。人と地球にやさしいモノ、コトに出会える場として、ママ世代を中心に、祖父母世代から子どもたちまで、豊かな緑の中、みんなで楽しめる地域の定番イベントとなっています。万博会場では毎年、春と秋に開催しています。1986年より北摂地域に密着した情報紙の発行やリサイクルイベントを行ってきた株式会社シティライフNEWが企画運営し、ロハスフェスタ実行委員会が主催しています。
2010年からは東京都練馬区光が丘公園でも開催。その他、淡路島、広島、福岡など全国に広がっています。
ロハスフェスタ万博では、ハンドメイドを中心とした稀少な作品・商品を出品する店が、一つの会場に最大1,000店も集まります。手作り作品は、不用となった端材を使ったアップサイクル作品が多く、作品の魅力を通じて環境保全、SDGsの意義を生活者に発信・共有しています。また、フェアトレード商品・作品が多いことも出展者の特徴です。
使用済みてんぷら油の回収と精製されたてんぷら油による発電、牛乳パック回収とそれを再生したトイレットペーパーの会場での使用など、会場内で循環型社会をシミュレートし、来場者に体感していただく取組みもロハスフェスタの大きな特徴です。
また、使い捨て食器を禁止し、来場者にご自宅からマイ食器を持ってきていただく「お支度セット」の推奨(補うためにリユース食器販売も実施)、食器洗いブースの設置など、循環型社会やCO2削減につながるSDGsの体験・啓発プログラムを実施しています。
ロハスフェスタ万博の来場者は、約65%が大阪府民であり、上記取組みを通じて、府民の行動変容につなげています。
また、地元北摂7市3町の商工会議所と連携し地域経済の発展を図る「地ヂカラフェスタ」というイベントもロハスフェスタ万博内で実施し、地域の事業者と来場者との新たな出会いの場を設けています。
ロハスフェスタには、ハンドメイドを中心とした出展者が集います。その中で約40%の出展者が、端材・廃材などを使ったアップサイクル作品や、規格外品など訳アリ食材を使った商品、フェアトレードで取り寄せられた商品などを出品しています。
また、2007年から取り組んできたマイ食器やマイボトル持参の呼びかけは徐々に来場者に浸透し、現在では約80%の方がマイ食器類をお持ちいただいています。食器をお持ちでない方にはリユース食器で食品を提供しています。食器洗いブースを設け、会場で繰り返し使っていただいています。
その結果、1人1日あたりのごみ排出量は平均約15gと、屋外イベントとしては非常に小さな値となっています。
その他、来場者にお持ちいただいている使用済みてんぷら油17,743L(2023年9月全会場計)、牛乳パック5,988㎏(2023年9月全会場計)の回収量となっています。今後、さらに啓発効果を高めるため、参加率・回収量の増加に向けた取組みを企画しています。
「リサイクルをおしゃれに取り組んでいるのが良く、参加しやすいと思った。」
「ロハスフェスタに参加するようになってから、エコバックとマイボトルが習慣になりました。」
「自然と環境に優しい生き方ができるきっかけになるので、子どもにも伝えていきます。」
環境保全やSDGsというとボランティア的な雰囲気があったり、敷居が高いイメージがあったりしますが、楽しみながら環境保全やSDGsにふれることで、自然とこれらが習慣となり「生活者によるボトムアップ型の環境保全」となることを目標にしています。
例えば、自分が好きな作品に端材・廃材などが有効利用して使われていると、ファンとして製作者の思いに共感し、ボトムアップ型の環境保全やSDGsへの行動につながっていくと思います。
また、子どもたちが参加するSDGsクイズラリーの事例では、徐々にロハスフェスタの蜂のキャラクター「ロハッチ」が現れるようなスタンプ(写真上)を企画することや、ロハスフェスタのオリジナル絵本(写真下)を参加賞にすることで、楽しみながらSDGsにふれられる機会を提供しています。こういった機会を通じて、子どもたちに行動変容の芽が生まれることを願い実施しています。